
手塚治虫先生、1969年時点での自伝。当時41歳。
少年期、デビュー、そして漫画家として売れっ子になって、そのお金でアトムのアニメーションを作った後あたりまでが描かれている。
当時は劇画なんかが流行って、漫画家としてはスランプ期だったらしい。
この本でも、ライバル福井氏の急死に際して「ほっとした」ことを告白するなど、苦しい心情が垣間見えた。
この本が出版された後、手塚先生は虫プロの倒産に見舞われ、漫画家としても「終わった人」と評されるなどしてどん底まで落ちるけど、「ブラックジャック」「三つ目がとおる」などで復活を果たす。
できることなら、そのへんの時期の自伝も読みたかった・・。(書かれてないけど)
ディズニーの「バンビ」を映画館で80回観たという話にびっくりした。爆撃の中でも漫画を描き、終戦を知った時もまず「漫画家になれるかも!」と思ったという。
アトムのアニメは安く引き受けすぎて手が回らなくなって、駄作が増えていったらしいし(見たことないから知らないけど)、「漫画の神様」と言われて天才みたいに思っているけど、なんでもうまく行ったわけじゃないんだなあ。
というか、むしろ挫折や失敗だらけの人生で、でも評価されることもたくさんあった、みたいな。
ハングリーな人だったんだなあ、と改めて思った。



















