
北欧モダン デザイン&クラフト
オペラシティでやってた「北欧モダン デザイン&クラフト」展に行ってきた。
正直、行く前は全然期待してなかったんだけど、出る時には「北欧スゲーーーーー!」ってなってた。
紹介がてら、オフィシャルサイトの紹介文を引用。
ひとくちに「北欧」(Nordic)といっても、本展で対象とするデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの4国は、風土や産業、生活において、それぞれの状況が大きく異なります。しかしながら、優れた「もの作り」の技術を背景とする「デザイン」が、各国の産業振興の基盤を成し、世界的に高い水準を誇る、という点では、いずれも共通しています。
本展は、「北欧モダン」の黄金期に当たる1950〜1960年代に生み出され、今なお世界で愛されているデザイン製品とクラフト作品を中心に構成しています。これらには、伝統を受けつぐ姿勢、機能性を追求する視点、鮮やかな色彩、独特の華やいだ感覚など、多様なスタイルが見られます。しかしながら、その根本には、北欧を特徴づける豊かな自然、厳しい気候だからこそ「ぬくもり」を志向する人々の生活姿勢が息づいています。これを現実のものにしたのは、クラフツマンの確かな仕事であり、「デザイン」に対する企業の高い意識、またその先見の明だったといえるでしょう。
世代を超えて人々の支持を受け、常に新しい発見と共にある「北欧モダン」を広くご紹介する本展が、来館者を豊かなデザインとクラフトの世界へ導くきっかけとなることを、ここに願ってやみません。
で、内容について。
オペラシティの2フロアにまたがって展示していて、かなりボリュームがあるのかな、と思ったけど、椅子とか一個一個がわりと大きいので、数はそんな多くもなかったか。
ブロックは、入ってすぐが照明、次にガラスの器がたくさんあって、それから椅子、椅子、椅子で1フロア終了。上のフロアはペインティング、テキスタイル(マリメッコ)、工業製品(BANG&OLUFSEN)、パントン、でいろいろあって終わり。
見終わって印象に残ってるのが、まず木目の美しさ。
入ってすぐの葉っぱの形のテーブルや、サウナチェアという名前のスツール、猿のおもちゃなど、木がほんとキレイだった。逆に、よく言われることだけど、現代人の生活の周りに、いかに本物の木が少ないことか、と思い知った。プリントしたヤツとか、木を薄く削って表面に貼ったヤツとかね。
まあ展示されてたヤツも合板だったけど、それがまた無垢材以上にキレイだった。
次に曲線の美しさ。
ペリカンチェア、アアルト氏のサヴォイという花瓶、あとハンス・J・ウェグナー氏のこの椅子など、唸る程のライン。シンプルなデザインが好まれる現代の美意識だと、直線的なものや、曲線でも円や放物線のような計算できるラインが多いけど、展示されていたものは有機的というか、自然なものにより近いように感じた。サヴォイの木型なんかも展示されていて、コレは普通にインテリアショップで売ってたりするので、なんか不思議な感じがした。
最後にアイディアの小気味よさ。
作りはいたってシンプルなのに、味気なくなっていない。それはちょっとしたところに遊びが効いていたり、使うのが楽しくなりそうな工夫がされているからだと思った。例えば長椅子のヘッドレストの位置を調整する仕組みでも、金具に引っ掛けて固定するもの、ひもで縛って止めるもの、重りがついていて、それとのバランスで位置を調整するもの、などいろいろ。そしてそれぞれに、素材をうまく使っている。「一本取られた!」と言うけど、この展覧会では十本以上取られたと思う。
帰りになんか北欧のものが欲しくなって、iittalaのグラスでも買おうかとコンランショップに立ち寄るも、売ってなかった。仕方がないのでbodum(デンマークらしい)の紅茶を淹れるヤツを買って帰ったとさ。