
水谷修さんの最新刊は、文庫とハードカバーの中間くらいの、ちょっとかわった大きさの本。
内容は詩集のようで、1ページに多くて十数行程度。
でもその行間から、水谷さんの想いが感じられる。
この本は1ヶ月ほど前に読んで、今日で2度目。
今日は嫌なニュースがいっぱいあった。
そのせいか、なにか沈み気味な気分になってしまって、この本を開いた。
この世に生まれたときに
苦しもう、悲しもう
泣こう、死のう
人を傷つけよう、殺そう
体を売ろう、薬物を使おう
そう思って生まれてくる子どもはいません。
みんな、幸せになるんだと
明日を夢見て、輝いて生まれてくるんです。(P.118)
本当にそうだと思った。
でも今日のニュースは、親を殺したとか、隣人を殺したとか、自殺したとか、そんなことばかり。
なぜ今の日本に生きる人は、明日を考えられないほど希望が持てないのか。
何年か前までは別世界のことのように思っていたけど、こんなにたくさん事件が起きると、もう自分もその渦の中にいると分かっているから、とても沈んだ気持ちになる。
駅のホームにいたって、無目的に突き落とされるかもしれない。街にいても、包丁を振り回した人が襲ってくるかもしれない。自分の部屋に入る時だって、誰かがカギをあけた瞬間を狙って入り込んでくるかもしれない。
考え過ぎかもしれないけど、そう思うことが、最近ある。
逆に今生きていることのありがたみを考えたり。
それが、今の僕にとっての生の実感てのも寂しいけど。
日が昇ったから起きて
日が沈んだから眠る。
食べるものがないから働いて
自由な時間ができたから遊ぶ。
哀しいから泣き
うれしいから笑う。
そんな生き方いいです。
ただ流れのままに、心と体に正直に
そんな生き方忘れていませんか。(P.97)
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