2008年11月アーカイブ

enzo100.jpg

エンツォ・マーリ100のプロジェット展

エンツォ・マリさんのステーショナリー、キッチン用品、家庭雑貨、教育玩具、グラフィック、家具、照明・・といったものをまとめた展覧会。
終了ギリギリで行ってきた。
長崎県美術館から巡回してきたらしい。

こないだDANESE展の図録を取り寄せて見ていたこともあって、あまり知らない作品は無かったけど、現物で見るとやっぱりいいなーと思った。
キッチンツール類はきれいだったなー。
この展示は個人のコレクションで成立しているというのだからびっくり。

大量生産や教育、職人とのコラボレーション等、常に「人」を中心に置いた活動だということにも感心した。
なんか海外のデザイナーって思想を持っていて素敵だなー、と思うことが最近何度かあった。作品やその思想を伝える手段に過ぎないっていう。
頭が下がります。。

al_jasper.jpg

スタルク編
ソットサス編
マイケル・グレイブス編
アキッレ・カスティリオーニ編

今週は仕事が忙しくって、なにも観たり読んだりするヒマがない・・。
ということで地味にALESSIのデザイナー紹介を続ける。

今回はジャスパー・モリソン
この人の作品も並べるとわかりやすいなー・・。

「SUPER NORMAL」等と形容される彼の作品群は、ミニマリズムの極致。無駄がないことから、日本人受けもいいデザイナーという印象がある。
価格帯が低めの「A Di ALESSI」に作品が多いことも彼の特徴の一つで、僕も主にそのシリーズの鍋「Pots and Pans」でお世話になっている。
最近発売された食器のシリーズ「platebowlcup」なんかも、ALESSIにしては革命的な値段だったりと、ALESSIの中ではエントリーモデル的な部分を担当することが多いのかな?

あとは一つは現代性というか、ジャスパーの作品には「都市で使われる道具」というイメージがなんとなくある。
例えばコンランショップで取り扱いがある鍋も、ALESSIではこのシリーズだけ。
これは、過剰な装飾みたいなものを廃して、より現代の生活にマッチした機能とデザインということが、評価されているのではないかと思う。

個人的にはもうちょっとひねりがあってもいいのではないかと思うけど、それが無いのを持ち味にしてしまうのが、彼のすごいところなんだろう。

castilioni.jpg

スタジオ・アキッレ・カスティリオーニ -創造の記憶-

汐留イタリアでやってるカスティリオーニ展を観に行った。
展示は椅子や照明、キッチン雑貨(=ALESSI)といった彼の作品と、スタジオの写真展示、図面、ビデオ、図録などの書籍類といった内容。
無料ということもあってこんなもんかな・・という部分もありつつ、各部分でもうちょっとなんとかなったのではないかと思う点もちらほら。
先日読んだ本にも書いてあったけど、カスティリオーニの工業製品デザインにおいて、フォルムは道具としての役割やアイディアから自然に「授かった」、いわば後付け的な部分なのだから、作品を展示するだけでは本質的な部分が伝わらない。
例えば、スイッチが入ってない照明が展示されていたこと。
何を照らすために作られたのかわからなくては、照明の展示なんてほとんど意味がないと思った。
ALESSIのオイル&ビネガーセットも、持ってみて本体はクリスタルガラスでずっしりした安定感があって、傾けてみて自然にふたが開いて、注ぎ口が液ダレしないようになっていて、といったことを見ないと展示している意味がない。デパートで触った方がよほど理解できるということになってしまう。

今回の展示は、イタリアのミラノ工科大学の人とかが監修したみたいだから、この人たちの方針なのかもしれないな。1月にここでやってたムナーリ展は、もっと充実してたもん。

その後、gggのM/M(paris)展、gallery FORMの広松木工個展(ダカフェ展共催)をまわる。
広松木工個展は、アキッレ展とは対照的に、あらゆる家具や小物に触れて(まあ個展と言ってもショールームみたいなものということもあるが)楽しかった。

al_achille.jpg

スタルク編
ソットサス編
マイケル・グレイブス編

今回はアキッレ・カスティリオーニ

昔働いていたデザイン事務所にこのカスティリオーニの灰皿があって、当時は煙草を吸っていたので使ってみて、その美しさや機能性に感心した記憶がある。スプリングだと、タバコが挟まって簡単に落ちないし。
その時はALESSIなんて知らなかったけど、僕にとって、プロダクトデザインということへの興味の、一つの原点のような作品だ。

写真は左からパン屑集め、栓抜き、マヨネーズスプーン、灰皿。
細かいものが多いけど、シンプルに道具として使えるものが多くて、カスティリオーニの本質を感じやすいのではないかという気もする。
今読んでいる途中の「アキッレ・カスティリオーニ―自由の探求としてのデザイン」に書かれていた、「彼の作品はいつも未だかつて存在したことがない物でありながら、一旦つくられると存在して当然という印象を与える」という言葉が、的を射ているなあ、と思う。

ところで、僕の印象としては、柳宗理さんとカスティリオーニはかなり似ていると思う。
道具の機能や使用感をとことん分析して、そこから生まれたアイディアをデザインに生かすという制作スタイルとか、作品の無名性とか。
これは本を読んだりしたことだけで思うのではなく、実際に彼らの作品を使っている中で、無駄なく心地よい使用感みたいなものが、共通する実感としてあるのだと思う。

あと、期せずして、汐留イタリアでスタジオ・アキッレ・カスティリオーニ展が始まった。これは絶対行かねば。

カスティリオーニが自分のALESSI作品を説明する動画を発見。(5:30から変な音がするので注意)

carole_2008.jpg

キャロル・キングさんの来日公演を観てきた。
いやーーーー・・言葉にし難いものがあるね。
去年の3 Great American Voicesでもライブを観たとはいえ、あまりに短すぎたし、もっとちゃんと聴きたいと思っていた。
だから今回の来日公演は、もう悲願達成と言っても過言ではないくらいのインパクトだった。
もう抜け殻のようになっている。

キャロル・キングさんの素晴らしさは、曲の素晴らしさ、歌、雰囲気(なんか柔らかくて大きい感じ)と、いろいろ挙げられる。
でも今日のコンサートは、僕は目の前のキャロルの歌声を聴いているようでいて、自分の人生の節々に刻まれた、彼女の歌を供養しているような、そんな気がした。なんか、34年しか生きてないくせに老人のような言い草だけど。笑
僕よりも歳上のファンたちも、そうだったんじゃないかなー。それぞれにこれまでの人生を懐かしみながら、聴いたのだと思う。(彼女のヒット作「Tapestry」は1971年発売だから、リアルタイム世代は50〜60歳ぐらい)

何がいいたいかというと、彼女の歌を鑑賞しに行ったというよりは、彼女に会いに行って、私たちはあなたの音楽を愛してます、ということを、感謝とともに伝えに行った日だったのかなーと。。
だからぶっちゃけ、演奏なんてどうでもいいっちゃいい(同名のツアーのDVDもCDも散々聴いてるから、流れも曲目も8割方知ってるという、ちょっと変わった条件だった、ということもある)。
たとえば「So Far Away」という曲があるんだけど、ピアノの最初の1音を聴くだけで涙が出てきて。どんなに素晴らしい曲でも、初めて聴くんだったら最初の1音で感動したりしないから、やっぱり自分の中のキャロル・キングさんの曲を聴いてるんだなーと思った。
だって、客観的になんて聴けないもん、どう考えても。

逆にジャズだと、過去の作品は置いといて、その日の演奏にどんな音が出てくるかということがキモだし、そこに集中するんだよね。
音楽の楽しみ方も、いろいろある。

ああ、とりとめがなくなってきた・・。
まあそんな感じで、最高でした。

↓朝の様子(8:44)

ああああああああああああああああああ!!!!!!!!
どうしよう朝から落ち着かない。気持ちが昂っているというか。
なんか普通にTapestryを聴いてるだけでジーンとしてしまう。

僕にとって、なんでこんなにキャロル・キングさんだけが特別なのか、自分でも不思議だ。
ジョアン・ジルベルトさんのライブだって、名だたるジャズメンのライブだって、矢野顕子さんのライブだって、朝からそわそわすることなんてないんだけどなあ。

こりゃ今日は仕事にならんな・・。休んで家でCD聴いてりゃよかった。

高田漣さんのライブに行った。

今年は二度ほど高田漣さんのライブを観て(一回目二回目)、両方ともとても良かったので、今回も楽しみにしていた。

メンバーは、高田漣、芳垣安洋(Dr)、鈴木正人(Bass)、高良久美子(Vibraphone)。
これだけ揃って、しかもフリーライブというのだからびっくり。その割に、あまり人が居なかったのは何故だろう。開始10分前に行ったのに、最前列センターに座れてしまった。
ちょうどバンド全体が視界いっぱいに入るくらいで、演奏を独り占めしているような錯覚を覚えるほどのいい席だった。

というか、今日はいっぱい書くことがあるなー。纏まらなさそうなので項目立てて書いてみる。

【演奏】
とても良かった。
なんというか、沁みるねー。切なくなる。楽器の特性もあるのかな。
曲は、グーグーだって猫である、のサントラに提供した曲や、なんとかいうブランドのファッションショー用に書いた曲、最近書いてる書きかけの曲など。いろいろリラックスした感じで演奏してくれたように思う。
他にわりとよく演奏する「Cue」誰の曲か知らないけど「エピローグ」等を演奏した。
ベースとドラムが居ることで、やはりサウンド的には聴きやすかった。ヴィブラフォンは・・ちょっとペダルスティールとかぶってるような気がしたのだけどどうだろう。キーボードとかだったらどうなのかなーと思う。

【ペダルスティール】
ペダルスティールの演奏を初めてまじまじと見た。あれはギターが横になってるのかと思ったら、足のペダルで音色を変えたり、膝のところに4つくらいレバーがあったりと、なんか面白そうな楽器だった。

【高田漣さん】
なんか、いつにも増して無口だった。
おおはたさんとやったときとか、もっとしゃべってたんだけどな。
一曲演奏し終えるごとに、ボソっと「どうも」と言うのがいいなぁと思った。
「どうも」とかあまり言わないような気がする。あえて避けるような風潮があるというか。
なんかでもその朴訥ぽさがいい感じだった。ステージに立つからといって力んでない感じがして。

【その後】
終わって、渋谷のオーチャードで菊地成孔さんのトークショー。
湯山玲子さんとの対談だった。
暴走気味に100分しゃべり続ける二人に、漣くんの余韻も吹っ飛ぶ。笑
さて、明日はまたオーチャードに来て、キャロルキングさんの来日公演。

20081021art019.jpg

美しい 青い風が I Love Art9 ワタリウム美術館コレクション展

ワタリウム美術館に行ってきた。
未公開作品を中心にしたコレクション展らしい。
通勤するときにここの前を通って、その看板に「ニキ・ド・サンファル」の名を見つけ、これは行かねば!と思っていた。

印象的だったのは、まずキース・ヘリングさんの作品。たぶん今までに1-2枚しか観たことがなくて、今日初めてまとめて観たんだけど、すごく良かった。
特に曼荼羅みたいな模様が、原始的なパワーを持っていつつ、現代的な軽さも持っていて、気持ちがよかった。

ニキ・ド・サンファルさんの作品は、立体物が少なくてちょっと残念だったけど、久しぶりに観てやはり良かった。
2年ほど前に個展を観て以来、好きなアーティストとして意識している。と言っても、まだ那須のニキ美術館にも行けていないんだけど。
展示はドローイングのポスター(乙女ぽいやつ)がサイコな感じがして好きだった。

他には駒井哲郎さんのエッチング等の作品たちも印象深い。
あー・・どんなだったかな・・。忘れた。笑
チケットがパスポート式(会期中は何度でも入れる)になってるから、また寄ってみよう。

しかし、異常に空いてたな・・。
土曜の18時くらいに、どのフロアに行っても観客が僕一人だった。笑
昼間とかの方が、お客さん入ってるのかな。
ま、観る側としては空いてる方が集中できていいんだけど。

hayakawa_sigoto.jpg

早川良雄の仕事と周辺

相当前に買った本という気がするが・・。ふと思い立って読んだ。
一昨年、G8で早川良雄展を観てから本を4冊注文したってブログに書いてあるから、そのときのやつかな。(こういうときブログが便利なのです)

早川 良雄(はやかわ よしお、1917年 - )は昭和期の日本を代表する、現在も活躍するグラフィックデザイナーの一人。(wikiより)
僕の敬愛する田中一光さんでさえ、電車の中で早川さんのポスターに感動して、こっそり外して持ち帰ったことを告白している。そのくらいの巨匠なのです。

この本は半分作品集、半分エッセイ&対談集といった内容。作品を久しぶりに観たけどやっぱりすごいなあ。。と。
ついページをめくるのが遅くなって、文章を読むのと同じくらい時間がかかってしまった。

対談は仲條正義さんとのものが興味深かった。
二人とも苦労されているというイメージがあるから、通じるものがあるというか・・笑

主に近年のイラストレーション作品だけだけど、このサイトに画像が何枚かある。
昔の作品も素晴らしいけど、ここにあるような女の顔シリーズも好きで、とても自由な色使いにため息が出てしまう。

alessi_graves.jpg

スタルク編
ソットサス編

勝手にALESSI総集編、今回はマイケル・グレイブス。(wiki
彼のバードケトルは、ALESSIを代表する製品の一つになっている。

左からナプキンホルダー、モカカップ、クリーマー、コーヒープレス、マグカップ、ペッパーミル、塩入れ、モカカップ。
カラーバリエーションがある場合もあるけど、基本的にはちょっとくすんだ水色とえんじの組み合わせがグレイブス・カラーと言われていて、トレードマーク的になっている。

この人の作品は、一番最初にALESSIに夢中になるきっかけだったかもしれないな。ゼンマイの羽根みたいな取っ手のついているペッパーミルを、面白いなあと思ったんだけど、けっこう高いから(15000円くらい)、ヤフーオークションに出ていたのを見つけて買ったのだった。
でも使ってみると重くてしっかりしてるし、いいんだな、これが。それで、すぐ塩入れも買ったりして。
たぶん、僕が一番よく使っているALESSI製品もグレイブスのやつで、真ん中にあるプレス式コーヒーメーカー。休みの日だったら、一日に3回くらい使う。

ステンレス製品てピカピカしてるから、場合によっては気を遣ってしまうことがあるんだけど、この人の作品てそういうことが一切無い。気取らず使えて、でも一級品を使っているという感覚は残る。それでいて、一見してグレイブスの作品とわかる、独特のテイストも持っている。そのバランスは、とてもシビアなのではないかと思う。
最近ではアメリカのTARGET(ウォルマート的なやつ?)にもオリジナル製品群が置かれていることからもわかるように、あくまでも「大衆が使う」ということを意識して作っているのが、マイケル・グレイブスさんの素晴らしいところじゃないかと。

hara-final.jpg

原信夫とシャープス&フラッツ ファイナルコンサート 2008−09

「原信夫とシャープス&フラッツ」のファイナルと銘打ったツアーに行ってきた。

原信夫さんは、1926年生まれ。今年82歳というご高齢にも関わらず、現役でビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」を率いている。
バンドは、なんと結成58年。24歳でバンドを結成してから、人生の2/3以上をこのバンドにつぎ込んできたことになる。

ジャズという変化の激しい音楽において、58年間もリーダーが変わらず、一つの音楽を貫いてきた事例は他にあるのだろうか。アーティストというのは常に新しいことをするところに価値が認められがちだけど、原信夫さんのことを考えるとき、それだけじゃないのかなーとも思う。

そんな「原信夫とシャープス&フラッツ」も「ジャズを愛しているからこそ、結成以来一番いい音を出しているこのときに、ビッグバンドから離れようと思う(サイトより)」という理由で、解散ツアーをすることになった。
僕は2年前にUENO JAZZ INNで彼らの演奏を聴いて以来、いちどちゃんとコンサートに行きたいと思っていたので、この解散ツアーが最後のチャンスと思い、足を運ぶことにした。

会場は、僕が今まで行ったあらゆるコンサートの中で最も年齢層が高く、30代なんて僕だけではないかと思われた(そんなことはないと思うけど)。直前まで観ていた「蜷川実花展」とのギャップにクラクラしながらも席に着くと、間もなく原信夫さんが登場。ものすごい拍手が起こった。
原さんはのっけから「今まで58年やってこれたのは、皆さんのおかげです。本当にありがとう。今日のコンサートが皆さんの胸にいつまでも残りますように」というようなことを言うので、いきなりボロボロ泣いてしまった。
カーテンコールとか、過剰に感動しやすい性質なので。。
あと、サイトでは「音がいいときにやめる」と書いていたけど、「やはり寄る年波には勝てないということを、身を以て感じています」と本音を語っていた。
82歳だもんね・・。そりゃしんどくもなるだろう。

そして演奏が始まった。1曲目「A列車で行こう」の頭で、いきなりホーン勢13人がステージの一番前に一列に並ぶというパフォーマンスを披露。
このパフォーマンスは本来、コンサートのクライマックスに持ってくるものだと思うので、最初から全力で行こうという意気込みが感じられると同時に、もう最後なんだな、という寂しさが入り交じって複雑な気分。

その後も原さんはずっと立ったままで、テナーサックスを吹き、指揮をして、と本当に年齢を感じさせないパフォーマンスを見せてくれた。
72年にニューポートジャズフェスティバルに呼ばれた時に演奏したという「古都」「梅ヶ枝の手水鉢」といった和風ジャズも聴くことができて、スタンダード曲だけじゃなくていろいろやっていたんだなあ。。と感心した。

最後の曲「シング・シング・シング」の前に、メンバーを一人一人紹介して、そして原さんを支え続けたという奥さんを紹介した。客席でスポットライトを浴びて、頭を下げる奥さんを見て、また泣けた。。
演奏が終わるともの凄い拍手で、引っ込む間もなくアンコール。原さんも泣いていて、思わずもらい泣き。「It's a small world」を演奏し終えて、原信夫さんは手を振りながら舞台の袖に去って行った。

帰り道、今日観たコンサートは一つの文化ではなかったか、ということを考えた。
ある時代性を持ち、観客とともに歳を重ねてきたバンドだから、そう思ったのかもしれない。

とにかく、拍手と感謝で見送りたい。ありがとうございました。

ninagawa.jpg

蜷川実花展 -地上の花、天上の色-

昨日から始まった蜷川実花展。ついでがあったので立ち寄ってみた。

まず驚いたのが祝い花の量で、芸能人、雑誌、海外ブランドなどからものすごい量が届いていた。始まったばかりということもあってか比較的混んでいて、オペラシティアートギャラリーでチケット買うのに並んだのは初めてだったかも。

蜷川実花さんはカメラマンで、ビビッドな色の、時に毒々しい写真が特徴。女性のファンが多いと思われる。
現に今日も、今までに行ったあらゆる展覧会の中で、最も若くて綺麗にしている女の子率が高かった(ちなみに次点は「カルティエ財団コレクション展」だったかと)。反対に、年齢層が高めの人はほとんど居なかった。

僕は何年か前にスパイラルで個展を観たことがあるけど、正直そのときはあまりピンと来なかった。どちらかというと6:4で苦手感の方が強く、色に品がないとかそんな風に思っていた。
が、今回の展示はとてもいいと思った。
どこが、というわけでもないんだけど、蜷川さんのこの展覧会にかける意気込みが感じられて、ついつい引き込まれて観させられた気がする。(あるいはキュレーションが良かったのかもしれない)

展示は「花」「人」「旅」といったブースに分かれていて、カーテンをくぐる度に雰囲気がガラッと変わって、驚きがあるのもよかった。
特にすごいと思ったのが「人」のブースで、日本人の芸能人やモデル(土屋アンナさんとか太田莉菜さんとかいろいろ)を撮っているんだけど、そのフォトディレクションによる世界観が、蜷川さんの毒々しい色とマッチしていて、強烈だった。こういう写真はこの人しか撮れないんじゃないか、と思う(モデルの人選も含めて)。
かつ、パネルの側面も写真の色に合う色で塗りつぶしてあって、よくやるなあ・・と感心してしまった。

都合で1時間くらいしか観れなかったのが残念。
この後、観客の平均年齢が60歳くらいの「原信夫とシャープス&フラッツ」のコンサートに行ったんだけど、ギャップがすごかった。笑

このアーカイブについて

このページには、2008年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年10月です。

次のアーカイブは2008年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。