
『星の王子さま』の著者、テグジュペリの本。すごくよかった。
人間の精神の気高さ、誇りを喚起してくれる本だと思う。
現在より世界が広く思われていた時代。
飛行機乗りだったテグジュペリは、空から自然の景色や人の住む街を眺めて、なにか超越した思いを持ったのではないか。
google earthでバーチャルに世界中を見ることができる今、テグジュペリが感じた衝撃を僕らは知ることはできないけど、この本を読むことで少し知ることができるのではないかと思う。
表紙を描いている宮崎駿監督も、あとがきにこう記している。
『風景は、人が見れば見るほど磨耗する。今の空とちがい、彼等の見た光景はまだすり減っていない空だった。今、いくら飛行機に乗っても、彼等が感じた空を僕等は見る事ができない。』
テグジュペリは宮崎監督にも多大な影響を与えたそうな。
「ジブリ」という名前も、テグジュペリの愛機の型に由来するんだって。
あと、この本は『紅の豚』の種みたいな匂いを強く感じる。
僕が一番好きなシーン、ポルコとフィオがローマからなんとか飛び立って、安定飛行に入ったときのフィオの言葉。
「きれい・・世界って、ほんとうにきれい」
この言葉に僕は、地球や自然環境のことではなくて、フィオの精神の拡張みたいなことを感じていたんだけど、きっとこの言葉も宮崎監督の中に生きるテグジュペリが言わせたものだと思う。
この本は、これから先きっと何度も読み返すことになると思う。
大事な本に出会いました。
