
高田渡さんのエッセイ集。
2001年に発行されて、その後絶版になってamazonとかでプレミア価格になっていたところに、文庫版が発売されたのですぐに買った。
高田渡さんはよく「伝説的フォークシンガー」と称される歌手で、2005年に亡くなっている。僕が大好きな弦楽器奏者、高田漣さんのお父さんでもある。
今年の1月に高田渡さんの存在を知ってから、渡さんのDVDを観たり、映画を観に行ったりして、その流れで本もさっくり読んだ。
今年は高田渡元年だったなあ・・。でも肝心のCDは2枚くらいしか聴いてないという。笑
前半は貧しかった幼少期から、歌手の道へ進んで、自分のスタイルを確立するまでを書いてある、自伝的なパート。
後半は、友達やお酒や旅のおもしろ話など、まさにエッセイという感じ。
高田渡さんて、飄々としているし、言うことも面白いし、なんか明るいキャラクターをイメージしてしまうんだけど、本を読むと、意外にも真面目かつちょっと暗めの人なんだなーと思った。まあ確かに明るい人はマリー・ローランサンの「鎮静剤」に曲をつけたりはしない訳だが。
映画好き、写真好き(撮る方)といった意外な一面も知ることができた。
あと漣くんは別れた奥さんとの間にできた子だったとか。それも知らなかった。
笑えたのは、あとがきでスズキコージさんが披露してくれているエピソード。
吉祥寺中道商店街のドブに頭を入れ、多分酒のせいで吐いていると、後ろから優しく背をさすってくれる人に、「どなたか存じませんが、ありがとうございます」と言うと、「お父さん、息子の漣です」
その遣り取り、目に浮かぶようだ。笑





