theater: 2007年8月アーカイブ

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年老いたクラウン/オリビエ・コント

フランスの俳優、オリビエ・コントさんによる、年老いて死の際にいる道化師(=クラウン)を描いた作品。作者は、こないだ観た「フランクフルトに〜〜」と同じ、マテイ・ヴィスニユックさん。

この作品は登場人物が1人だけなので、ずっと主人公のニコロを観ていることになるんだけど、動きがすごくて面白くてどんどん引き込まれて行って、あっという間に終わってしまった。
ほんとに素晴らしかったので、残り3公演のうちどこかで、もう一回観たいと思ってる。

この作品は2年前にもここで観たことがある。
そのときは、まだKAZEに行き始めて3回目くらいで、今よりも劇のことがわからなかったし、なんか呆気にとられてしまって、「すごかったなあ!」と通り過ぎてしまったような気がする。
今回は、「フランクフルトに〜〜」と間をあけずに観ることができたこともあって、マテイさんの世界観を少し垣間みたような気がした。
そうしてみると、少しは演劇というものに親しめているのかな、と思った。相変わらず、KAZE以外のとこにはほとんど行ってないんだけど。

そして、オリビエ・コントさん。
ほんとにエキサイティングだったなー。
動きが女の人のように滑らかだったり、老人のように震えたり、あり得ない姿勢で止まったり、体を使いこなしてる感じがした。
あと、上演中のハプニングで、通路に立てかけてあったパイプ椅子が倒れて、「バターン!!」というかなり大きい音がしたんだけど、瞬間コントさんはトランクを抱えて身を守るような動きをして、ハプニングを笑いに変えていて、感心した。きっとそういうハプニングも演劇の内なんだろう。

あとは、「間」なのかなーと思った。やっぱりひとりだから、ずっとしゃべり続けてるわけにもいかないし、セリフとセリフの間に無音の時間ができる。
その「間」が印象的だったり、余韻ぽいものを伝えたり、動きが引きたったりしてるような気がした。
間の取り方やセリフも一律じゃなくて、その日の観客の反応や気配によって変えたりしているらしい。
そこがやっぱりすごいし、だからこそDVDにはできないんだろう。

「人間が人間に対し、人間のことを語るのは演劇だけだ」というのが、オリビエ・コントさんの言葉だそうな。
その意味はよくわからないけど、今日の舞台で感じたのは、そういうことだったのかもしれない、と思った。

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フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語るパンダの話

行ってきた。
アパートの一室。ある朝、男が目覚めると、同じベットに見知らぬ女がいる。
どこで彼女と出会ったか、なぜ彼女がそこにいるのか、
思い出そうにもどうしようもない。
そうしてひとつの愛の物語が始まり、
不思議な9夜が過ごされる。(引用)

・・というようなお話。
なんかハリウッドのコメディ映画みたいなものを想像してしまい、風っぽくないなーと思っていたら、やっぱりちょっと普通ではないストーリーだった。
端折るのも難しいので、それは置いといて・・。

ストーリーがよくわからなかったので、ちょっと考えておこう。
最後に、実は部屋で男が死んでた風のシーンがあったんだけど、あれと途中の「○○さーん、居ないんですかー!」という管理人みたいな人の声、それから留守電が入っても全然出てなかったところからして、やっぱり最初の場面で男は死んだところだったのかなーと思った。
女は死の世界への水先案内人というか、まあ死神みたいなものだったのかな。
だから、「9日間ここに帰ってくる」という契約は、恋人としての契約であるとともに9日経ったら死の世界に連れて行くという契約でもあったのかと。
最後の方で結婚とか言ってたのがよくわかんなかったなー。なぜあそこで結婚・・。
死神も死んだ男のこと好きになってたのかなー。それとも望みをかなえてあげたとか・・。
いずれにしても、最後は恋人とか結婚とかの契約関係を越えて、もっとスピリチュアルな繋がりが芽生えていて、それが大事なんだよ、という話だった気がする。
なんかいろいろ考えてたら、もう一回観たくなってきた・・。

こういうオチのはっきりしない具合って、演劇ならではだなーと思った。(一部映画にもあるかもしれないけど

あと最後のシーンでドアを開けた時に青りんごを山盛り入れたカゴが倒れて、観客席の方にたくさんりんごが転がってきたんだけど・・なんかすごくリアルなりんごの匂いがすると思ったら、本物だったのでびっくり。
あの鮮やかな青りんごの香りは、ラストシーンをより印象深いものにする、素晴らしい演出だと思った。

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